「鈴木ナカ記念奨学基金」受給証書授与式
7月12日、「鈴木ナカ記念奨学基金」のが行われ、第一期奨学生となる3人に、公益財団法人味の素奨学会の鈴木理事長から証書を手渡されました。
「鈴木ナカ記念奨学基金」は、2016年3月に、味の素奨学会が奨学金貸与生の中で大学院(修士・博士課程)を目指す理系女子(リケジョ)を支援するために設立されました。基金名にある鈴木ナカは、味の素グループの創業者二代鈴木三郎助の母で、夫である初代鈴木三郎助に先立たれた後、女手一つで3人の子どもを養いながら、鈴木家の事業の基礎を築きました。2015年にナカの実家高山家の当主で味の素社のOBでもある高山弘三様より味の素奨学会に寄付金が贈られました。事業運営において努力を怠らなかったナカの姿勢と実績から、女性に役立つ内容にしようと設立されたのがこの基金です。
授与式では、鈴木理事長より「多くの理系女子の皆さんに研究を続けてもらい、社会に貢献できる人材に育ってほしいと思います。皆さんの後輩にもこの制度を教えてあげてください。」というお話がありました。その後奨学生の皆さんが「私たちは味の素奨学会から奨学金を貸与していただき、大学でそれぞれが工学・理学・基幹理工学を学ぶことができました。」「学士の課程を終えるにあたり、研究への思いが強く大学院への進学を考えていましたが、経済的な問題で悩んでいました。その時、返還が免除される『鈴木ナカ記念奨学基金』を知り、応募しました。」「この奨学制度が大学院進学へ背中を押してくれました。」と語りました。
大阪市立大学 理学研究科 修士一年
東京大学 工学系研究科 修士一年
早稲田大学 基幹理工学研究科 修士一年